歴代のドラえもん映画

「ドラえもん」の映画一覧です。歴代の劇場版のレビュー評価・評判や興行収入(国内・海外)、動画、画像など。公開順の作品リスト。初の劇場版だった1980年「のび太の恐竜」から2024年の最新作「のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」まで。(大橋直久/AI Referee)

2020年代2010年代2000年代1990年代1980年代

2020年代

題名 概要
2024 のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー) のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー) 2024年3月1日公開予定。

■監督:今井一暁(いまい・かずあき)

■脚本:内海照子

<予告編▼>
2023 のび太と空の理想郷(ユートピア) のび太と空の理想郷(ユートピア) ■監督:堂山卓見(どうやま・たくみ)

■脚本:古沢良太
※テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」シリーズなどで有名

【興行収入】
■国内:25億円(2023年3月26日時点)
■海外:

■ゲスト声優:永瀬廉(キング&プリンス)、山里亮太(南海キャンディーズ)、藤本美貴

【評価】
■キネノート:69.6点(最新→

理想の世界へと旅する冒険物語。洗脳がテーマの一つになっており、メッセージ性が強め。

のび太はある日、空に三日月形をした謎の島を見つける。誰もが幸せに暮らせるユートピアだと思ったのび太は、ドラえもんたちと一緒にひみつ道具の飛行船で島を探しに出掛ける。

時空を旅してたどり着いた島では、みんなが模範生のようだった。しかし、のび太だけは相変わらず落ちこぼれ気味。

<主題歌付き予告編▼>


<3分ダイジェスト▼>
2022 のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021のび太の宇宙小戦争(リトル・スターウォーズ)2021 ■監督:山口晋

■脚本:佐藤大

【興行収入】
■国内:26.9億円
■海外:192万ドル

■ゲスト声優:松岡茉優(まゆ)、香川照之、ミルクボーイ(内海崇&駒場孝)

【評価】
■キネノート:70.5点

1985年の「のび太の宇宙小戦争」のリメイク。

大切な友達とその故郷を守るため、独裁者に立ち向かうドラえもんたちの奮闘を描く。舞台は宇宙。

現代ならではの技術を駆使した映像は一瞬でスクリーンに引き込む迫力がある。

小さなロケットからが、のび太の元に不時着する。 そこから出てきた宇宙人パピは、のび太たちと同年齢ながらピリカ星の大統領だった。 反乱軍から逃れて地球にやってきたのだという。

のび太たちとパピが育む友情や、パピの国を守るために敵と戦うスペクタクルな冒険が見どころ。

挿入歌は、1960年代から活躍するフォーク音楽の2人組「ビリー・バンバン」の新曲「ココロありがとう」。「ずっと黙っていたけど、謝りたいことがある」と始まる歌詞は、ドラえもんとのび太の「兄弟愛」にビリー・バンバンの2人を重ねて作られたという。

当初は2021年3月の公開の予定だったが、コロナウィルスの影響で1年延期された。

<主題歌▼>


<挿入歌▼>


<予告編▼>
2020 STAND BY ME ドラえもん2STAND BY ME ドラえもん 2 ■監督:山崎貴、八木竜一

■脚本:山崎貴

【興行収入】
■国内:27.8億円
■海外:3950万ドル

■ゲスト声優:バカリズム、羽鳥慎一

【評価】最低
■キネノート:66.4点

ドラえもんとして初のフルCG作品だった「STAND BY ME(スタンド・バイ・ミー)」から6年ぶりとなる続編。

のび太が、今は亡き祖母に会おうと過去へタイムトリップする。 祖母から「あんたのお嫁さんを見たい」と言われ、 その願いをかなえようとする。

監督は、前作「スタンド・バイ・ミー1」と同じ山崎&八木コンビ。

当初は2020年8月7日公開の予定だったが、コロナウィルスの影響で延期された。

■公開:2020年11月20日

<主題歌▼>


<予告編▼>


<宇多丸の酷評レビュー▼>
のび太の新恐竜のび太の新恐竜 ■監督:今井一暁

■脚本:川村元気

【興行収入】
■国内:33.5億円
■海外:270万ドル

■ゲスト声優:木村拓哉、渡辺直美

【評価】
■キネノート:70点

2020年8月7日公開。当初は2020年3月6日公開の予定だったが、コロナウィルスの影響で延期された。

映画の第1作「のび太の恐竜」から40年の節目となる作品。 また、2020年は漫画の連載50周年となり、記念企画が次々と展開。名実ともに「ドラえもんイヤー」だ。 小学館は、掲載誌ごとに描き分けられて6種類ある第1話を全て収録した「ドラえもん第0巻」を刊行。コミックスの豪華愛蔵版も販売される予定。

ドラえもんの秘密の道具で、のび太が化石の卵から双子の恐竜をよみがえらせる。 のび太と仲間たちは、恐竜の双子の仲間を探して、 6000万年前の白亜紀を冒険する。

白亜紀とは、恐竜が絶滅したとされる時代である。 そこで、恐竜の足跡を追い、謎の島を発見する。

ドラえもんの映画版の第一作目も恐竜がテーマだったが、今回は全く別の物語となる。 主題歌はミスター・チルドレンの「バースデイ」。

<主題歌付き予告編▼>
(出典:AI Referee

2020年代2010年代2000年代1990年代1980年代

2010年代

題名と動画 概要
2019 のび太の月面探査記 のび太の月面探査記 ■監督:八鍬新之介

■脚本:辻村深月

【興行収入】
■国内:50.2億円
■海外:2100万ドル

■ゲスト声優:広瀬アリス、柳楽優弥、中岡創一(ロッチ)、高橋茂雄(サバンナ)、吉田鋼太郎、酒井藍(吉本新喜劇)

【評価】
■キネノート:70.4点

月を舞台にしている。 ある日、ドラえもんとのび太が月の裏側に「ウサギ王国」をつくる。 そこで、宇宙に生きる謎の超能力者たちを交えたドラマと闘いが始まる。 ガンダムのシャアにどことなく似ているキャラクターが登場。物語のカギを握る人物の一人となる。

直木賞作家・辻村深月が脚本を書いた。
2018 のび太の宝島

Amazonビデオ→ のび太の宝島
ロバート・ルイス・スティーブンソンの児童文学「宝島」をモチーフとしたオリジナルのストーリー。 ゲスト声優は、大泉洋、長澤まさみ、サバンナの高橋茂雄。 主題歌である星野源の「ドラえもん」は、明るくて親しみやすい歌詞とメロディで、人気を博した。
2017 のび太の南極カチコチ大冒険

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予告編→ のび太の南極カチコチ大冒険
2017年3月4日公開。ドラえもんやのび太たちが、南極が舞台に大冒険を繰り広げる。 ゲスト声優は、元フィギュアスケーターの浅田舞、織田信成、お笑いコンビのサバンナ。興行収入は44.3億円。
2016 新・のび太の日本誕生

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予告編→

ウンタカダンス→ 新・のび太の日本誕生
1989年に公開された「のび太の日本誕生」をリメイクした作品。 ゲスト声優は、新日本プロレスの棚橋弘至と真壁刀義、お笑い芸人の小島よしお。 映画の宣伝として作られた「ウンタカダンス」は、原始人のような衣装を着て、小島よしおらが踊るコミカルなダンス。 かんたんで面白い振り付けが、子供たちの間で流行した。興行収入は41.2億円。
2015 のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)

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予告編→ のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)
2015年3月7日公開。ドラえもん映画の35周年の記念作品。

のび太たちが、宇宙海賊たちと戦う姿を描く。 テーマは「あこがれ」。 ドラえもんのポケットから「映画監督ロボ(正式名:バーカー監督)」が登場。 誰もが一度は考えたことのがる「映画を作ってみたい」「かっこいいヒーローになりたい」といったあこがれを、スクリーンでかなえてくれる。

原則となるエピソードが存在せず、オリジナルな内容となっている。 ただ、子供たちだけで行う「映画づくり」や、弱いのび太が強くなる「ヒーローごっこ」といった発想は、原作で散見されており、こうしたタネが組み合わさっている。

この作品は、残念ながら評判があまり良くない。口コミやレビューでも「駄作」「つまらない」という意見が多い。 ゲスト声優は、爆笑問題の田中裕二、観月ありさ、市村正親。興行収入は39.3億円。
2014 STAND BY ME ドラえもん

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予告編→ STAND BY ME ドラえもん
藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品。 原作の連載で描かれてきた7つのストーリーを再構築し、ドラえもんとのび太の出会いから別れ、のび太としずかとの愛が描かれる。 シリーズ初の3DCG作品であり、子どもの頃にドラえもんに親しんだ大人にとっては、懐かしくも新しいドラえもんとなっている。 ゲスト声優は妻夫木聡。

■公開日:2014年8月8日
新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~

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予告編→ 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~
2014年3月8日公開。1982年に公開された映画「のび太の大魔境」のリメイク作品。 ゲスト声優は、お笑いコンビのCOWCOWや、俳優の小栗旬。興行収入は35.8億円。
2013 のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)

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予告編→ のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)
盗まれてしまったドラえもんの鈴を探すことになったのび太たち。ひみつ道具の「シャーロック・ホームズセット」で鈴の行方を調査したところ、未来の「ひみつ道具博物館(ミュージアム)」にあることが判明。鈴を盗んだのは誰なのか?監督が川崎市にある「藤子・F・不二雄ミュージアム」を訪れたことで着想を得たオリジナルストーリー。 興行収入は39.8億円。
2012 のび太と奇跡の島 ~アニマルアドベンチャー~

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予告編→ のび太と奇跡の島 ~アニマルアドベンチャー~
原案はてんとう虫コミックス「ドラえもん」17巻に収録の「モアよ、ドードーよ、永遠に」。主題歌は福山雅治の「生きてる生きてく」。ゲスト声優に、俳優の小栗旬、子役の鈴木福。 興行収入は36.2億円。
2011 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~

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予告編→ 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~
1986年(昭和61年)に公開された7作目の映画を生まれ変わらせた。四半世紀(25年)の時を経て、21世紀の子供たちにも伝えたい名作としてリニューアルされた。
原作の世界観を壊さないように配慮されている。最大の違いは「青い球体」をヒヨコ型に改良し、ピッポという名前をつけたこと。「子供が感情移入しやすくなったのでは」。誰の中にも“のび太”のような弱い部分はある。「そんな彼がみんなのために頑張る姿を、彼らの友情や思いやりの心を、21世紀にも伝えたかった」と東宝宣伝部。
ストーリー自体は変わっていない。ロボットに心がある設定で、彼らと分かり合おうとする。「ロボットという鏡を通し、異なる人種、性別、年齢の人など、みんなが分かり合えるのはすてきな社会だと、原作が語っていると思います」(東宝宣伝部)。
【内容】 巨大なロボットの足と謎の青い球体を拾ったのび太は、球体に導かれるように庭に降ってきたロボットの部品を組み立てて完成させる。青い球体は、ヒヨコ型に改良し、会話ができるように。ある日、ロボットの持ち主と名乗るリルルが現れる。実は、彼らは地球侵略のために送り込まれていた。
2010 のび太の人魚大海戦

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予告編→ のび太の人魚大海戦
映画として30作目という節目の記念作。5千年前に地球に飛来した人魚族をめぐる海洋アドベンチャー。伝説の「人魚の剣」をめぐり、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫というおなじみの仲間5人が海中で活躍する。地上でも水中体験ができる「架空水」など魅力的な道具の数々が今回も登場する。

楠葉監督は「さらに分かりやすいように子供の目線に戻した。原作の基本をもう一度見つめてみた」と語った。海の中は実際は真っ暗。リアルに描けば、色も暗めになってしまう。そんな暗い中でドラえもんたちを活躍させても、子供たちは納得しないかもしれない。そこで、スタッフには『明るくしろ』と言い続けて作り上げたという。深海での敵との戦いが見せ場だけに、明るさを意識した背景描写が効果的だ。

楠葉監督は第26作から総監督に就任し、今回、初めて自ら直接メガホンを取った。テレビシリーズでも総監督を務めている。「原作をはじめ、藤子先生が書かれたエッセーも読み直し、キーワードを探し出して作品を作り上げている」と打ち明けた。

「ホワイトアウト」などの著作で知られる作家・真保裕一が脚本を担当した。ドラえもんやのび太たちが、ひょんなことから海底に暮らす人魚族のソフィア姫と出会い、怪魚族との戦いに巻き込まれていく……というストーリーだ。

映画のドラえもんは、目がハート形になったり、脱力感を浮かべたり、テレビより表情豊か。真矢みきや温水洋一らが、声でゲスト出演している。
(出典:STOCK SIEVE

2020年代2010年代2000年代1990年代1980年代

2000年代

題名と動画 概要
2009 新・のび太の宇宙開拓史

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予告編→ 新・のび太の宇宙開拓史
のび太の部屋の畳が、突然、宇宙船と偶然つながった。宇宙船には、遠く離れた星の少年ロップルが乗っていた。

少年たちは、開拓星の鉱石を狙うガルタイト鉱業に狙われていた。

ロップルたちを守ろうと、のび太たちは敵に立ち向かう。星の重力差のせいで、のび太も強くなっていた。星のヒーローとして歓迎される。

一方、ロップルの幼なじみモリーナは7年前の事故で父が仲間に見捨てられたと思っていた。そこにつけこまれ、ガルタイト鉱業の悪人に、のび太たちのことを教えてしまう。
2008 のび太と緑の巨人伝

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予告編→ のび太と緑の巨人伝
ある日、のび太が裏山の不法ごみ捨て場で、苗木を拾った。

苗木に植物自動化液を与えると、自分で動き回れる植物「キー坊」が誕生した。

キー坊とのび太たちが裏山の掃除をしていると、突然、宇宙船に吸い上げられる。そして、植物型宇宙人の住む「緑の国」へと迷い込んでしまった。

緑の国の政府は、地球の人間と動物を絶滅する計画を持っていた。国王の少女リーレは側近たちに言われるままその先頭に立っていた。

だがキー坊やのび太たちと出会ったリーレは、初めて知る他人の温かさに戸惑う。

緑の国の攻撃が始まり、地球の都市は緑に覆われる。さらに緑の国は、切り札の「緑の巨人」を復活させてしまう。緑の巨人は、敵も味方も関係なく暴走する危険な兵器だった。
2007 のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~

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予告編→ のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~
のび太が作った魔法世界で、魔王に立ち向かう。

楽な生活をしたいのび太が 「もしもボックス」で魔法の世界をつくった。

しかし、魔法を使うにも勉強が必要。しかも、魔法の世界は、界星の悪魔に狙われる恐ろしいところだった。

そんな中、のび太は魔法学の研究者・満月牧師と、その娘の美夜子と知り合う。

地球に潜入していた魔王デマオンの手先「メジューサ」に満月牧師がさらわれる。美夜子もネズミの姿に変えられてしまった。

のび太たちは、美夜子と共に地球を救うため、魔界星へと旅立つが、捕らえられてしまう。

ドラえもんとのび太は、なんとか魔法世界になる前の時空に逃れたが、メジューサの魔法で石像にされてしまう。
2006 のび太の恐竜2006

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予告編→ のび太の恐竜2006
のび太が恐竜の発掘に挑戦する。うまいこと謎の化石を発見。「タイムふろしき」で卵に戻し、ふ化させてみた。すると首長竜(くびながりゅう)の子が誕生した。

「ピー助」と名づけて可愛がるのび太。だが、大きく育ったピー助は現代の世界では生きていけない。

のび太は決心して1億年前の白亜紀へ、ピー助を送り帰す。ところが、手違いで日本ではなく、ピー助に合わない環境の北米大陸に置いてきてしまった。

急いで白亜紀へ戻ったが、タイムマシンが故障してしまう。北米から日本まで移動しなければ、現代へは帰れない状況に追い込まれた。
2004 のび太のワンニャン時空伝

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予告編→ のび太のワンニャン時空伝
2004年3月6日公開。動員数283万人。配収30.5億円。

[ストーリー]
川で溺れかけていた犬に「イチ」という名前をつけ、こっそり飼い始めたのび太。

ところがママに見つかりそうになり、慌てて”どこでもドア”で人里離れた山奥へ移動すると、そこには人間に捨てられた犬や猫がたくさんいた。

人間の身勝手さに腹を立てたのび太とジャイアン、スネ夫、しずかは、タイムマシンで人間が誕生する以前の世界へ動物たちを連れていく。

イチに進化を促進させる道具”進化退化光線銃”を使って言葉を理解できるようにしたのび太は、自分たちで生き抜く方法を教え「必ず来るから」と約束して現代へ戻った。

翌日、のび太たちは約束通りイチのところへ向かうが、時空のねじれに巻き込まれて別の時代へ到着してしまう。

そこは、動物たちが暮らす文明都市・ワンニャン王国だった。

存在するはずのない文明に驚くのび太たちの前に、イチにそっくりの少年・八チが現れる。いったいワンニャン王国とは?そしてのび太はイチとの約束を果たせるのだろうか一。

2003 のび太とふしぎ風使い

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予告編→ のび太とふしぎ風使い
2003年3月8日公開。動員数236万人。配収25.4億円。

[ストーリ一]
真夏の昼下がり。

のび太は奇妙なつむじ風に襲われる。

ドラえもんが調べると、どうやら知性を持った台風の子どもらしい。

のび太はつむじ風を「フー子」と名付け、ママに見つからないようぬいぐるみの中に入れて飼うことにした。

ある日、”どこでもドア”でフー子を大草原に連れて行ったのび太とドラえもん、しずかは、謎の石門に吸い込まれて風の村に運ばれてしまう。

そしてのび太たちを追いかけてきたスネ夫とジャイアンも、同じように石門へ吸い込まれてしまった。

風の村に着いたのび太たちは風の民の少年・テムジンと知り合い、テムジンやその友人たちと仲良くなるが、嵐族と呼ばれる部族が風の村を征服しようと襲撃を開始する。

反撃する村人とのび太たち。

しかし嵐族を指揮しているのは、なんとスネ夫だった。

驚くのび太たちを無視し、スネ夫はフー子を連れ去ってしまう。

いったいスネ夫の目的は何なのか。

そしてフー子には隠された秘密が。

2002 のび太とロボット王国(キングダム)

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予告編→ のび太とロボット王国(キングダム)
2002年3月9日公開。動員数:214万人。配収23.1億円

[ストーリ一]
のび太たちがいつもの空き地で遊んでいると、そこに見知らぬ少年が現れる。

気絶した少年をドラえもんが調べてみると、地球以外の星で造られたロボットだとわかった。

のび太たちが少年ロボットの生まれた世界へ向かうと、そこは人間とロボットが一緒に仲良く暮らすロボット王国。

ロボット専門の医者・チャペック博士に出会ったのび太たちは少年ロボットがポコという名前であることや、この国の王女・ジャンヌによってロボットを奴隷にする「ロボット改造命令」が進められていることを知る。

やがて元通りになったポコは、王宮に閉じ込められている母を助けに行く途中で、王国の兵士たちに襲われる。

ポコを救ったのび太だが、ドラえもんが兵士たちに捕らわれてしまった。

そしてドラえもんはロボット同士が戦う「鋼鉄バトル」に出場させられる。

いったいドラえもんはどうなるのか。
2001 のび太と翼の勇者たち

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予告編→ のび太と翼の勇者たち
2001年3月10日公開。動員数:284万人。配収:30億円

[ストーリー]
自作の羽根で飛行実験をしていたのび太の前に、突然、空に黒い穴が空いて人力飛行機が現れる。

飛行機に乗っていたのは鳥の姿をした少年・グースケ。

自分の羽根で飛べないグースケは、渡り鳥パトロール隊の入隊テスト「イカロスレース」の飛行練習をしている途中で、空に現れた黒い穴に吸い込まれ人間の世界にやって来たのだ。

そしてまたも黒い穴が現れてのび太やグースケはもちろん、ドラえもんやジャイアン、スネ夫、しずかまでも吸い込んでしまう。

そのままのび太たちは鳥人間の国・バードピアに運ばれ、グースケの親友である考古学者・ホウ博士から、黒い穴が渡り鳥たちを助ける通路であることや、バードピアの運命を左右する石版の話を聞いた。

そしてイカロスレースが開催。

見事優勝したグースケだったが、自分の翼ではないことを理由に優勝を取り消されてしまう。

いったいグースケはどうなるのか。

そして石版に隠された驚くべき謎が明らかに。
2000 のび太の太陽王伝説

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予告編→ のび太の太陽王伝説
2000年3月11日公開。動員数:295万人。配収:30.5億円

[ストーリ一]
学芸会の練習で使うための”万能舞台セット”を、強引に持って帰ってしまったジャイアン。

困ったのび太は時空の穴を作り出す”タイムホール”を使って取り戻そうとするが、暴れたジャイアンのせいで”タイムホール”が壊れ、そこから謎の動物が現れた。

動物を追って”タイムホール”に飛び込んだのび太は、外見は自分にそっくりだが正反対の性格を持つマヤナ国の王子・ティオと出会う。

ティオの提案でお互いの生活を入れ替えることにしたのび太は、王子になって王宮での暮らしを満喫。

一方ティオはのび太のママに怒られたり、トラックに追いかけられるなど散々な目にあっていた。

やがて事情を知ったジャイアンやスネ夫、しずかはマヤナ国を訪れてのび太と再会するが、ティオに仕える少女・ククが、マヤナ国の征服を企む魔女・レディナにさらわれてしまう。

ククを助けるためレディナの住む神殿へ向かうティオ。

ティオと一緒に、のび太たちはレディナに戦いを挑んだ。

2020年代2010年代2000年代1990年代1980年代

1990年代

題名と動画 概要
1999 のび太の宇宙漂流記のび太の宇宙漂流記 ■監督:芝山努

■脚本:岸間信明

【配給収入】
■国内:20億円

【評価】
■キネノート:66.1点

ドラえもんたちが宇宙の少年らと一緒に大冒険を繰り広げ、悪に立ち向かう。

舞台となるのは、惑星ラグナ。その昔、環境破壊が進み、人の住めない死の星になった。そこで人々は宇宙船を作ってラグナから旅立ち、新たに住むことのできる理想の星を探すことになる。

それから300年。途中で同じように星をなくした人たちも加わり、宇宙船の中には1000万人もの人が暮らしている。船で生まれた子供たちもいるという。「銀河漂流船団」と呼ばれていた。

ある日、ジャイアンとスネ夫が宇宙船にさらわれてしまった。のび太たちはあわてて地球を飛びだして、宇宙船に追いついた。

■ひみつ道具

「スタークラッシュ・ゲーム」が登場する。未来の宇宙探検ゲームだ。中に入ると、本物の宇宙空間のようになっている。ゲームオーバーになると自動的に外へ放り出される。

さっそく放り出されたのび太としずかは、「おざしき宇宙船」で遊び始めた。これを使うと、のび太の部屋は無重力状態になり、宇宙船の中の気分が味わえる。

<主題歌▼>


<予告編▼>
1998 のび太の南海大冒険のび太の南海大冒険 ■監督:芝山努

■脚本:岸間信明

【配給収入】
■国内:21億円

■ゲスト声優:マッハ文朱、早見優、上條恒彦、江守徹、林家木久蔵(現・林家木久扇)、林家こぶ平(現・9代目林家正蔵)

【評価】
■キネノート:65.4点

ドラマチックで少し不思議な海洋冒険劇。

ドラえもんたちが、宝島を目指して、海の冒険に出かけた。すると、時空間の乱れが起き、海賊が本当にいた時代へタイムワープしてしまう。

そこは17世紀のカリブ海。有名な海賊がごろごろしている時代だった。

ドラえもんたちは海賊船におそわれ、のび太は海に流されてしまう。ドラえもんはポケットをなくしてしまう。

助けてくれた海賊のキャプテン・キッドやベティといっしょにのび太を探して宝島にむかう。

そのころ、偶然、のび太は宝島に流れ着き、ひとりぼっちの少年ジャックやイルカのルフィンと仲良しになる。

宝島の名前は「トモス島」という。この島には肉食植物や伝説上の怪物などがうようよしている。

■ひみつ道具

「宝さがし地図」は、世界を360にわけた地図と針の棒のセット。地図の宝がある場所を針でつつくとブザーが鳴る。ドラえもんは四次元ポケットを海でなくしてしまい、あまり道具は残ってなかった。

<主題歌▼>


<予告編▼>
1997 のび太のねじ巻き都市冒険記のび太のねじ巻き都市冒険記 ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:20億円

【評価】
■キネノート:66.3点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1996 のび太と銀河超特急のび太と銀河超特急 ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:16億円

【評価】
■キネノート:70.6点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1995 のび太の創世日記のび太の創世日記 ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:13億円

【評価】
■キネノート:67.4点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1994 のび太と夢幻三剣士のび太と夢幻三剣士 ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:13億5000万円

【評価】
■キネノート:70.6点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1993 のび太とブリキの迷宮のび太とブリキの迷宮 ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:16億5000万円

【評価】
■キネノート:73.2点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1992 のび太と雲の王国のび太と雲の王国 ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:16億8000万円

【評価】
■キネノート:72.8点

<予告▼>


<主題歌▼>
1991 のび太のドラビアンナイトのび太のドラビアンナイト ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:18億億円

【評価】
■キネノート:70.6点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1990 のび太とアニマル惑星のび太とアニマル惑星 ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:19億1000万円

【評価】
■キネノート:70.4点

<予告編▼>


<主題歌付き予告編▼>

2020年代2010年代2000年代1990年代1980年代

1980年代

題名と動画 概要
1989 のび太の日本誕生のび太の日本誕生 ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:20億2000万円

【評価】
■キネノート:73.7点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1988 のび太のパラレル西遊記のび太のパラレル西遊記 ■監督:芝山努

■脚本:もとひら了

【配給収入】
■国内:13.6億円

【評価】
■キネノート:71.3点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1987 のび太と竜の騎士のび太と竜の騎士 ■監督:芝山努

■脚本:藤子不二雄

【配給収入】
■国内:15億円

【評価】
■キネノート:69.1点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1986 のび太と鉄人兵団のび太と鉄人兵団 ■監督:芝山努

■脚本:藤子・F・不二雄

【配給収入】
■国内:13億円

【評価】
■キネノート:74.2点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1985 のび太の宇宙小戦争のび太の宇宙小戦争 ■監督:芝山努

■脚本:藤子不二雄

【配給収入】
■国内:11.8億円

【評価】
■キネノート:72.8点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1984 のび太の魔界大冒険のび太の魔界大冒険 ■監督:芝山努

■脚本:藤子不二雄

【配給収入】
■国内:17億円

【評価】
■キネノート:73.7点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1983 のび太の海底鬼岩城のび太の海底鬼岩城 ■監督:芝山努

■脚本:藤子不二雄

【配給収入】
■国内:10億円

【評価】
■キネノート:73.8点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1982 のび太の大魔境のび太の大魔境 ■監督:西牧秀夫

■脚本:藤子不二雄

【配給収入】
■国内:12億2000万円

【評価】
■キネノート:72.3点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1981 のび太の宇宙開拓史のび太の宇宙開拓史 ■監督:西牧秀夫

■脚本:藤子不二雄

【配給収入】
■国内:17億5000万円

【評価】
■キネノート:68.6点

<予告編▼>


<主題歌▼>
1980 のび太の恐竜のび太の恐竜 ■監督:福冨博

■脚本:藤子不二雄、松岡清治

【配給収入】
■国内:4億5000万円

【評価】
■キネノート:73.4点

<予告編▼>


<主題歌▼>

2020年代2010年代2000年代1990年代1980年代



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2010年のシリーズ30周年

映画「ドラえもん」シリーズは、「のび太の人魚大海戦」で30周年を迎えた。それまでの29本で計8900万人を動員するなど、春休みに欠かせぬ映画となった。

第26作「のび太の恐竜2006」から声を担当する水田わさび(ドラえもん)と大原めぐみ(のび太)は、「どうしたら新しい声になじんでもらえるのか。5年間、格闘の連続だった」と話す。

1970年に児童学習雑誌で連載が始まり、テレビアニメになった後、1980年3月に映画第1作「のび太の恐竜」が公開された。脚本は原作の藤子・F・不二雄自らが担当し、いきなり320万人を動員した。

藤子は第18作「のび太のねじ巻き都市冒険記」までほぼ毎回手掛け、1998年の第19作「のび太の南海大冒険」からは岸間信明らに交代したが、人気は衰えることなく、「南海大冒険」は400万人のヒットに。以降も常に200万人以上を集めている。

30年間で唯一公開されなかったのが2005年。

2005年、長年ドラえもんの声を務めた大山のぶ代が体調不良のため引退。オーディションを行い、主な登場人物の声優がすべて交代したからだ。水田は「田舎の両親やおじいちゃん、おばあちゃんまで、みんなが知っているキャラクター。感激で涙が出た」と、当時を振り返る。

まず、テレビアニメでスタートした新しいドラえもんは「初代の声まねはしない」という方針で制作された。ただ、視聴者らの間には長年親しんできた声のイメージが強く残っていて、「周りについていくのが精いっぱいだった。最近ようやく、自分で役に肉付けをできるようになった」と大原は話す。バラエティー番組などで、自分が担当する以前のドラえもんの主題歌が流れ、悔しい思いをしたこともあったという。